家全体がワンフロア感覚の平屋
この度、奥様のご実家の隣の敷地に平屋を建てられたH様にお話を伺いました。
H様ご自身が一級建築士という、知識と経験豊富なお施主様です。
そんな建築のスペシャリストH様の、家づくりエピソードをお伺いしました。
➀家づくりを始めたのは、どんなきっかけでしたか?
H様:私は仕事で神戸に長年住んでいました。定年後もこのまま神戸の家に住み続けようかと思ったのですが、神戸の家は定期借地の上に建っていて、私が80代になるころに契約期間が満了するという条件のものでした。(※定期借地権付き土地・・・一定期間(50年以上など)だけ土地を借りて利用できる権利が付いた土地)
そのため、80代になってアパートに住み替えるといっても、なかなか難しいのではないかと思い、家づくりを考え始めました。
②弊社の事はどうやってお知りになりましたか?
H様:社長さんと担当建築士の小山さんとは大学時代からの友人です。
長年の信頼関係がありますので、仕事をお願いしようと思いました。
③家づくり、将来の暮らしにはどんな希望がありましたか?
H様:間取りは、夫婦2人で暮らすので、コンパクトで動線が短いものが理想でした。
子どもがたまに帰省した際に泊まるために1部屋余分に欲しかったです。
神戸の家は寒く、脱衣室は暖房機を使っても中々温度が上がらず冬場は辛かったので、新しく家を建てる際は断熱性能を高め快適な暮らしがしたいと思っていました。
そして、元々田んぼだった土地を畑にして家庭菜園を楽しみ、自然を感じる暮らしを理想としていました。
④スタッフの対応、施工中の対応、近隣配慮にはご満足いただけましたか?
H様:小山さんはこちらの要望にしっかりと応えてくれました。大工の都合がつかず工期が1か月伸びたのは少し不安でしたが、特に問題もなく工事は順調に進んだので満足しています。
⑤気に入っている場所はどこですか?
H様:少しでもスペースを有効利用できるよう工夫しました。
テレビの背面に奥行をもたせることで、テレビの厚みが壁の中に入り、その分リビングが広く感じるようにし、和室にある仏壇もインテリアの一部のようにすっきりと収めるスペースを確保、キッチンにもパントリーを設け、収納力を上げました。
この一連のテレビ、仏壇、パントリーが一枚の壁の厚みの中に納まるようにしました。
断熱ウレタンを屋根裏に入れたことで、断熱性の高い魔法瓶のような家になりました。冬を暖かく過ごすことができてとても快適です。小山さんに提案してもらえて良かったです。
壁は漆喰を塗りました。漆喰には細かな穴が開いていて、そこで湿気をコントロールしてくれます。湿度の高い梅雨時期には湿気を吸い取り、湿度の低い冬場には湿気を放出するため調湿性能に優れています。
窓の位置を高くして、外からの目線を気にせずプライバシーを守り、また採光が取れるようにしたのも良かったと思います。
外壁は、耐久性のよい「高千穂シラス」を採用しました。光の陰影が感じられて見た目も素敵です。
⑥生活はどのように変わりましたか?
H様:昔の家とは寒さが全く違います。以前は真冬は家の中の温度が5℃でしたが、今は14℃です。断熱ウレタンのおかげです。
畑で家庭菜園も夫婦で楽しんでいます。今の時期は大根や白菜を自分たちで育てて、料理して、食べています。次は何を植えようかと考えています。
取材後記
H様、この度は快くインタビューにお答えいただきありがとうございました。
ご主人様の知識とセンスの詰まった家、そして家の中を彩る奥様手作りの雑貨が暮らしに温もりを与えていて、夫婦で作り上げられた空間はとても素敵でした。
これからも末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。